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 開院以来、1年365日診療を続けています(※整形・内科のみ) 

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九都県市合同防災訓練

日記
皆様こんにちは。
横浜東邦病院 事務スタッフの坂本です。


9月に入り、世間は夏休み明け。
普段の通勤路も通学途中の学生さんを見るようになり、普段の光景に戻りつつありますね。


そして9月といえば、防災の日!
9月初週は防災週間ということで様々な催しが開かれています。

そんな横浜市でも、毎年恒例の防災訓練が開催されました!
今年で38回目となる、九都県市合同防災訓練です!
九都県市とは、埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・横浜市・川崎市・千葉市・さいたま市・相模原市の9カ所です。

市や各防災関係機関・地域施設や地域住民などなど、関係機関の連携・対応力強化の為の訓練であり、参加機関は約60機関、参加者は2000人前後が予想される非常に大規模なものです。
特に今年は港南区が担当であるため、各周辺機関は気合が入っているようです!


開催地は港南区内の日野中央公園。
付近に近づくと緊急車両やトラックなどが集結しており、規模の大きさが伺えます。





表口には目立つアーチなどが設置されておりましたが、我々は裏から入場したので割とひっそりとしていました。





しかし現地に着くと規模の大きさが一目でわかる光景が!
ちょうど写真手前側が展示・体験エリアで、やや左手奥側で訓練が行われています。
白いテント下には見学の方や関係者で賑わっていました。


展示・体験エリアでは様々な企業・団体が災害時のシステムやサービスなどを展示しており、災害時にはどのようなことができるのか、どのような役割を持っているのか等々、見る・知ることができるようになっていました。






体験コーナーでは訓練用消火器(出るのは水)を使用した消火体験・煙体験施設が設置され、一般見学者でも体験できるようになっています。
特に消火器はなかなか体験できないものですので列を成すほどの人気!


我々の今回の目的は訓練の見学なので、展示・体験コーナーはそこそこで切り上げ、訓練現場へGO!

今回は地震想定の訓練であり、横浜市防災計画「震災対策編」に定める「元禄型関東地震」を想定地震とし、相模湾を震源とするM8.1・市内最大深度7の地震が発生。
家屋の倒壊・道路の損壊をはじめとして電気や水道・ガスなどのライフラインも甚大な被害が発生、火災も発生しており負傷者多数という状況です。

訓練の段階として第1ステージから第3ステージに分かれており、第1ステージは地震発生時の行動から避難及び初期消火訓練、第2ステージは緊急車両の通路確保・ライフラインの復旧やライフライン復旧・倒壊家屋の危険度判定・救援物資の搬送・受入。
最後の第3ステージでは情報伝達訓練(被害情報の収集・伝達)、倒壊家屋やビルなどからの救出訓練、医療訓練(トリアージなど)、防火訓練を行います。


我々が到着した時には第2ステージ、ライフライン復旧訓練が始まっていました!







ガス管・水道管の漏洩を復旧します!
その横では応急危険度判定士が建物の倒壊判定をおこなっています。
ちょっと遠くてわかりにくいですが、今貼っている赤い紙は倒壊する可能性が高く、危険な建物に貼られるものです。


  
(クリックで拡大)

それぞれ(調査済/被害小) → 黄(要注意)赤(危険) に分類され、調査した建物に貼っていきます。

その間に流れるように次の訓練が行われていきます!
第2ステージ最後の訓練は救援物資輸送訓練。
パトカーに先導され、複数の運送会社のトラックが列を成して乗り入れてきました!



輸送だけだと走って終わりですが、受入となると・・・?!
各所への振り分け、搬送などを考えると、受け取って終わりというわけにはいきません!
ここでも連携が必要になってきますね!



ここまでで第2ステージが終了し、間髪入れずに第3ステージがスタートします。
第三ステージは主に救助・救急をメインとした訓練です!


まずは情報収集伝達訓練。
消防・自衛隊各所が情報を収集して伝達、そこから救出・救急訓練に入ります。







最近ではドローンを使用した空からの情報収集が有効そうですね。
ヘリだとどうしても音がうるさくて要救助者の救助要請が聞こえなくなってしまいそうです。
今回の会場でも消防の方など複数のドローンが飛んでいる様子が伺えました。

 

 


その後、救出・救援訓練のために様々な車両が入ってきました!
これより倒壊家屋・中層建物からの救出訓練が行われます。




災害救助犬も準備万端です!

ここからは様々な場所での救助訓練と並行して、医療訓練も行われてきたりとかなり忙しい進行に!

 

会場左側に設置された中層建物では、梯子を利用した高所からの救出訓練が行われています。

 

そしてそこから右側の倒壊家屋では、自衛隊の方が壁を切断しての救助活動、及び消防による車内に取り残された方の救助を行っています。
高所での要救助者は人形が使われていましたが、それ以外の箇所では救助者役の方を用意して搬送を行っていました。

 


同時に災害医療訓練のためにトリアージポストが設置され、救出訓練で運び出された救助者が振り分けられていきます。
以前当院の防災訓練でも行いましたが、トリアージも倒壊建物の判定と同じく の順に危険度が分かれています。
医療訓練では各所の防災拠点病院のスタッフも参加しており、救助班⇔医療班との連携強化にも努めています。


 


高所の救助訓練ではヘリコプターも出動していました!
こちらは県警のヘリ。


 

そしてこちらが消防のヘリです!(クリックで拡大)

アナウンスを聞いていると、南陵高校の屋上から飛んできた様子。
ヘリが降り立つにはどのくらいのスペースがいるんでしょうかね・・・
基本的にHマークがついている所しか降りれないんでしょうけど、緊急時とかはどういう基準で緊急着陸とかしているのかちょっと気になります。
救助の場合は今回のようにホバリングで待機しつつ引き上げるのでしょうけど・・・


そして上を見上げている間に、先ほどの中層建物から煙が!





すっごい本物の火っぽかったけど疑似です   ・・・よね?




ここは消防の出番!
一斉放水で消火活動です!



ここで第3ステージが終了し、防災訓練は終了しました。
最後に市長の講評が行われ、全行程が終了です。

大規模な訓練だけあってすごい密度が高い訓練でした。
まだまだ防災週間は続いておりますので、これをお読みになった皆様も少し周辺を気にしてみてください。
防災の取り組みを行っているところが見られるかも?!


当院も月曜日から災害時のぼり旗の掲出訓練を行います!
1日から行っている医療機関もあるのでご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、入り口に資料なども貼り出す予定なので、是非お読みくださいね!










お疲れ様でした。



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