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 開院以来、1年365日診療を続けています(※整形・内科のみ) 

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PFC-FD療法とは

PFC-FD療法は、ご自身の血液中の血小板から成長因子を抽出・濃縮し、加工したものを
幹部に投与するバイオセラピーの一つです。
血小板はけがや炎症などで血管が損傷したときに集まり、止血する役割を持っています。
同時に、血小板からは多くの成長因子が放出され、傷ついた組織の修復を助ける働きをします。

この療法の主な目的は、炎症を抑える(抗炎症)作用によって、痛みを和らげる効果が期待できる点に
あります。また、損傷した組織の修復を促す作用も期待されます。

ただし、PFC-FD療法は組織の再生をサポートするものであり、どのような組織を作るか直接的に
指示する働きはありません。


治療の概要

運動器の痛みは、組織のダメージが修復されないために起こります。組織のダメージがあると
炎症が慢性化し、痛みが持続する原因になります。組織を修復するためには、以下の3つの
要素が揃う必要があります。

・細胞:組織を構成し、維持する働きを持つもの。 
・足場:立体構造を作るもの。コラーゲン、ヒアルロン酸など。
・液性成分:細胞に刺激を与えるもの。成長因子、サイトカインなど。

上記の「液性成分」を補充し、自己修復力を活性化させることがこの療法の目的になります。

治療の長所(メリット)と短所(デメリット)

治療の長所(メリット)とは

・自己修復力を用いているので、自然の形で修復が期待できます。
・自己修復が難しいと言われる組織でも、修復を促す事ができる可能性があります。
・何度でも受けることができます。
・関節、筋、腱、靭帯、骨など運動器の大半に対して、治療をおこなうことができます。

治療の短所(デメリット)とは

・自己修復力に依存しているため、上手く修復プロセスが働かないことがあります。
・痛みや炎症(熱感、赤み、腫れ)を伴うことがあります。
・血液検査で感染症が確認された場合は治療できません。
・採血部、注入箇所の一時的な痛み、皮下出血の可能性があります。
・採血部、注入箇所に感染症が起こる可能性があります。
PFC-FD療法について
治療
前に
一度、整形外科常勤医の診療(保険診療)を、受けて頂きます。
実施日 (採血・注入)

月~土曜日(祝日を除く) 整形外科 常勤医師 診療日
担当医師表をご参照ください。
治療
費用
①PFC-FD: 107,800円(税込)
②PFC-FD2.0: 162,800円(税込)

※②は細胞組織や抗炎症機能を持つ成長因子がより多く含まれています。
治療の
流れ
①血液を約50mL静脈より採取します。
セルソース株式会社に血液を搬送します。
③約3週間で加工されたPFC-FDが届きます。
④PFC-FDを生理食塩水又は注射用蒸留水で溶解して幹部に注入します。
留意
事項
・PFC-FDは感染症検査(HIV、HBV、HCV、梅毒、HTLV-1)で陰性の方のみ提供が可能です。血液検査の結果、加工作業ができないとなった場合は感染症検査代金【10,000円(税別/税込)】のみご負担をお願いいたします。

・感染症検査には、一定の割合で偽陽性(本来は陰性であるが、制度が完璧な検査が存在しない為に陽性と判定されてしまう)となることがあります。偽陽性が疑われる患者様のご希望があれば、追加の精密検査を行う事も可能です。精密検査には追加費用が発生し、検査項目によっては改めて採血が必要な場合があります。追加費用については、検査結果によって変動し、1つの検査の項目あたり【5,000円~40,000円(税別/税込)】となります。

体調の良くない場合や、血液の状態によっては、ごく稀に作成が出来ない場合もあります。その際には再度採血をお願いする場合があります。

・医療機関から血液輸送時等に破損した場合、再度採血をしていただく必要があります。

保存期間を過ぎた場合は破棄させて頂きます。(保存期間は半年もしくは1年間です。)