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 開院以来、1年365日診療を続けています(※整形・内科のみ) 

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がんリスク検査について

がんリスク検査とは、少量の血液採取でがんであるリスクを評価できる検査です。
早期のがんにも対応しているため、各種がんの早期発見にお役立て頂けます。


当院で実施しているがんリスク検査

AICS(アミノインデックス)

サンプル画像
血液中のアミノ酸濃度を測定し、健康な人とがんである人のアミノ酸濃度バランスの違いを統計的に解析することで、現在がんであるリスクを評価する検査です。
男性5種(胃がん・肺がん・大腸がん・膵臓がん・前立腺がん)、女性6種(胃がん・肺がん・大腸がん・膵臓がん・乳がん・子宮がん+卵巣がん)のがんに対応しています。
(子宮がん+卵巣がんについては、子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんのいずれかのがんであるリスクを評価することはできますが、それぞれのがんのリスクについて区別することはできません)
※2019年5月より、生活習慣病リスクスクリーニング(AILS)に脳心疾患のリスクを評価出来る検査が追加されました。

Cologic

cologic
採取した血液から大腸がんのリスクを調べる検査です。
大腸がん患者の血中で特異的に減少する、長鎖脂肪酸「GTA-446」という物質を測定し、リスクを判別しています。
採血のみの簡単な検査で、早期治療へのきっかけとして利用頂くことが可能です。
大腸がんが見つかった患者98人のうち、84人(86%)が高リスク者と判定されており、高い精度を持っています。
また、発見された症例の中には早期の大腸がんも52例含まれており、早期のがんも進行がんも変わらずに判定できることも示されています。

各リスク検査の詳細

アミノインデックス がんリスクスクリーニング(AICS)

◆対象となるがんの種類
男性AICS【5種】
胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん、すい臓がん
女性AICS【6種】
胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮がん・卵巣がん、すい臓がん

◆採血は専門採血管で約5mLです。
◆それぞれのがん種について、がんが発症している確立を0.0~10.0の数値(AICS値)およびランク分類(A/B/C)で報告します。
この数値が高いほどがんのリスクが高くなります。
ランク分類
ランクA
ランクB
ランクC
AICS値
0.0~4.9
5.0~7.9
8.0~10.0

※注意事項
・食後8時間以上あけ午前中に採血してください。
・妊娠されている場合、AICS値に影響がありますので検査は受けられません。
・アミノ酸サプリメント、アミノ酸含有スポーツ飲料、アミノ酸製剤、牛乳・ジュースなども食事同様にお控えください。
検査について
検査を受けるには
予約制となりますので、事前に045-741-2511に御連絡下さるか、
受付までお申し出下さい。
検査希望日の前日までにご予約をお願いします。
検査実施当日までに、下記の問診表に記入頂くとスムーズです。

問診表はこちらから
□ AICS用 □
■ AIRS用 ■
実施日
月~土曜日(祝日を除く) 午前8時30分~9時
記入していただくものがあるため、10分前までには受付にお越し下さい。
人数
各日3名のみ
検査費用
男性AICS【5種】・女性AICS【6種】 25,000円
判定結果のお知らせについて
検査実施日より約9~12日程度お時間をいただき、
その後郵送にてお知らせ致します。
検査を受けられない方
妊娠中の方、授乳中の方、がんの治療中/治療後の方、
先天性代謝異常の方、透析患者の方、
検査するがんの種類により決められている年齢に満たない方

※詳しくは上記の「AICSを受診される方へ」か
AICSパンフレット」をご参照下さい。
AICSの結果に影響を与える可能性がある病気についてAICSを受診することで、下記の病気の影響で、がんではないのにAICS値が高くなりうることがあります。このことを良くご理解いただいた上でご受診ください。

《現在までに各種AICSの結果に影響を与える可能性が判明している病気》
AICS(肺):慢性閉塞性動脈硬化症、間質性肺炎、非結核性抗酸菌症、
      肺結核、肺気腫、無気肺
AICS(前立腺):前立腺肥大、糖尿病
複数のAICS:脳梗塞

アミノインデックス 生活習慣病リスクスクリーニング(AILS)

◆アミノインデックス がんリスクスクリーニングを受検された際に追加で検査できる項目です。
 追加費用は一切かかりません。
 ご希望される方は申し込み時にお申し付けください。


 糖尿病リスク・アミノ酸レベル・脳心疾患リスクの3つの評価項目があります。

評価項目評価内容対象年齢
糖尿病リスク4年以内に糖尿病を発症するリスク20~80歳
アミノ酸レベル血液中の必須・準必須アミノ酸の低さ20~80歳
脳心疾患リスク10年以内に脳卒中・心筋梗塞を発症するリスク30~74歳

1.糖尿病リスク値

4年以内に糖尿病を発症するリスクを0.0~10.0の数値、およびランク分類(A/B/C)で報告します。
この数値が高いほど4年以内の糖尿病発症リスクが高くなります。

ランク分類ランクAランクBランクC
糖尿病リスク(AILS)値
0.0~4.9
5.0~7.9
8.0~10.0

2.アミノ酸レベル
血液中の必須・準必須アミノ酸の低さを、0.0~100.0の数値で報告します。
低いことを判断する目安として、「通常 / 低い」の2つに分類分けをいたします。
低い場合には、たんぱく質栄養不良、貧血、免疫・炎症の指標との関連が報告されています。

低い通常
アミノ酸レベル(AILS)値
0.0~29.9
30.0~100.0
人間ドック受診者の分布
17%
83%

3.脳心疾患リスク
血液中のアミノ酸の濃度バランスから、10年以内に脳卒中・心筋梗塞を発症するリスクを合わせて評価する検査です。
発症するリスクを0.0~10.0の数値で報告し、ランク(A/B/C)の3段階で分類しています。

ランク分類ランクAランクBランクC
AILS(脳心疾患リスク)値
0.0~4.9
5.0~7.9
8.0~10.0



※ランクAであっても100%10年以内に脳卒中・心筋梗塞や4年以内に糖尿病を発症しないとは言い切れません。
また、ランクB・ランクCと判定される場合でも、必ずしも10年以内に脳卒中・心筋梗塞や4年以内に糖尿病を発症するわけではありません。




※AILSの対象者につきまして
AILSは20~80歳の日本人を対象とした検査(脳心疾患リスク検査の対象年齢は30歳から74歳となっておりますのでご注意ください)であるため、これらの方以外のAILS値は評価対象外となります。
年齢対象者以外の方が受診された場合でも検査結果は報告されますが、AILS値やランク判定、タイプ判別は評価対象外となります。
また、糖尿病・腎臓病・脳心疾患(治療中を含む)の方も同様に、結果は出力されますが、評価対象外となります。


※すでに他の疾患等で生活習慣に対する指導を受けている場合には、そちらを優先してください


◆AILSに関しましては、追加の費用や追加の検査が無く、がんリスクスクリーニングを受検されたついでに行える検査です。
2019年5月より、脳心疾患リスクを新しく評価することが出来るようになりました。
これにより1回の採血でがん、脳卒中、心筋梗塞の三大疾病の発症リスクを評価することが可能になります。

Cologic

◆対象となるがんの種類
大腸がん

◆採血は約9mLです。
◆長鎖脂肪酸“GTA-446”の濃度に応じて、「低リスク」か「高リスク」に分類されます。
GTA-446の濃度が低いと、高リスクと判定しています。

その他、検査の詳細につきましてはパンフレットを御確認下さい。

Cologicパンフレット
検査について
検査を受けるには
予約は不要です。ご希望の方は
受付までお申し出下さい。
実施日
月~土曜日(祝日を除く) 午前/午後(診療時間内)
検査費用
9,000円(税込)
検査結果のお知らせについて
検査実施日より約10日前後お時間をいただき、
その後当院内科Drの診察にて結果をご説明いたします。

その他リスク検査

MCI(軽度認知症)スクリーニング検査

軽度認知障害(MCI)とは、健常者と認知症の中間の段階を指します。

日常生活に支障はありませんが、そのまま過ごすと約5年でその半数以上が認知症に進行すると言われています。しかし、健康診断と同じように定期的に検査を受けることで、ご自身の変化を早い段階気づくこどができます。

最近の研究では、MCIの段階で適切な予防や治療を行えば、
認知症の発症を防ぐことや遅らせることができると分かっています。
認知症の代表例であるアルツハイマー病は、アミロイドベータペプチドという老廃物が脳に蓄積し、神経細胞を破壊することで発症します。

「MCIスクリーニング検査」はアルツハイマー病の前段階であるMCIのリスクをはかる血液検査です。
この検査では、アミロイドベータペプチドを排除する機能を持つ3つのタンパク質アポリポタンパク質トランスサイレチン補体タンパク質)を調べることで、MCIのリスクを判定します。

その他、検査の詳細につきましてはパンフレットを御確認下さい。

MCIスクリーニング検査 パンフレット
検査について
対象40歳以上の方で脳ドック・VIPドック受検者
検査を受けるには
脳ドックかVIPドックの受検を申し込んでください
(MCI検査なしでも可能です)
検査費用
脳ドック:41,800円(MCI検査あり)
     22,000円(MCI検査なし)
VIPドック:168,300円(MCI検査あり)
     148,500円(MCI検査なし)
検査単品価格:19,800円
判定結果のお知らせについて
検査実施日より約3週間程度お時間をいただき、
その後郵送にてお知らせ致します。
検査を受けられない方
又は
検査結果に影響を及ぼす可能性がある方
認知症を発症している方は対象外
※以下は検査結果に影響を及ぼす可能性あり
・自己免疫性疾患をお持ちの方
・急性肝障害、急性腎障害の方
・肝硬変の方
・重度の栄養不足の方
・先天性の脂質異常の方