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 開院以来、1年365日診療を続けています(※整形・内科のみ) 

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齋藤副院長が外部講演会を行いました

横浜東邦病院のイベントなど
皆様こんにちは。

今回は先日告知した齋藤 敬副院長の外部講演会の様子をお伝え致します。

齋藤先生より普段診察では病気の説明に長く時間が取ることができない為、是非患者様向けに詳しくお話をする機会を頂きたいとのお言葉を頂き今回の講演が実現致しました。

テーマは「骨粗しょう症に伴う骨折の診断と治療」~100歳時代自分の足で歩き続けるために~ということで、”骨粗しょう症”という病気についてです。





皆様は骨粗しょう症がどのような病気かご存じですか?

骨粗しょう症とは骨の強度が低下し、骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気のことで、わずかな衝撃でも骨折してしまうことがあるそうです。

現在日本には約1300万人の骨粗しょう症患者が存在しており、なんと高血圧で薬物治療している人数よりも多いそうです。

高齢の方、特に女性の方が骨粗しょう症になりやすいと言われており、50代から骨粗しょう症が増加し80代の女性では5人に3人(67%)もの人が骨粗しょう症と言われています。


   


骨粗しょう症で骨折しやすい部位は、橈骨遠位端骨折(手首)、上腕骨近位端骨折(肩)、脊椎圧迫骨折(背部)、大腿骨近位部骨折(股関節)です。

中でも大腿骨近位部骨折をしてしまうと歩行が困難になり、手術を行わないと寝たきり又は車いす生活になってしまいます。

その状態では、褥瘡や誤嚥性肺炎、認知症の悪化など合併症がおこる確率が大きくなります。

最近の全身麻酔は安全になってきている為100歳を超える方でも手術が行える場合もあるそうですが、まずは骨折をしない為に予防と早期発見がとても大切になります。

また、骨粗しょう症が強いと、痛みもなく知らないうちに背骨が圧迫骨折していることがあります。

この状態が俗に言う”いつのまにか骨折”というもので、一つ背骨が骨折すると他の骨にかかる負担が大きくなり次々と背骨の骨折(ドミノ骨折)をおこしてしましまい、骨折が多くなるにつれどんどん背骨が曲がってしまいます。

また、一度背骨を骨折すると背骨だけでなく他の部位の骨折のリスクが上がってしまいます。

4人に1人は1年以内に連鎖骨折をしてしまうというデータもあります。






介護が必要になる原因として骨折は大きな割合を占めます。

骨粗しょう症はその骨折のリスクを大きくしてしまいます。

テーマにもある通り自分の足で歩き続けるためには、定期的な検査を行い早期発見・早期治療が大切になります。

当院ではDEXA法と呼ばれる検査を行い、腰と大腿骨の骨密度を計測しています。

齋藤先生は半年に1回この検査を受けて欲しいと講演でも話されていました。

当院では予約も必要なく、当日検査を行うことができます。

この記事を読んで不安だな、一度検査をして先生の話を聞いてみようかなと思った方は一度病院へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

皆様がいつまでも健やかな生活を送れるようスタッフ一同尽力して参ります。


以上齋藤 敬副院長の講演の様子をお届け致しました。