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 開院以来、1年365日診療を続けています(※整形・内科のみ) 

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2017年 春の防災訓練

勉強会・連絡会議など
皆様こんにちは。
横浜東邦病院 事務スタッフの坂本です。

横浜東邦病院では、3月16日の木曜日に春の全体防災訓練が開催されました!
毎年春と秋の年2回行っている全体防災訓練、前回の秋では2階からの出火を想定した火災避難訓練でした。
今年の春は火災ではなく、地震発生時の避難を想定した訓練を行います。

※災害設定※
平日の15時頃、横浜市に震度5強の地震が発生。
周辺では少数の負傷者が出ている様子。


行った時間は13時過ぎですが、設定では15時です!

「この時間と現在時刻だと何が違うの?」


・・・えーっとほらあれですよ5階の調理場で夕食の準備しているので、ガスが止まって調理不可になったから非常食の準備をするとか…!
(実際にはその他にも、各課で地震による被害が設定されています)

 

13時の開始に備えて、事務部でも準備を進めています!
発生前にヘルメットをかぶっているところに関するツッコミはしない方向でお願いします。


事務部の写真を撮影しているうちに13時になり、地震発生のアナウンスが!
まずは地震が収まるまで自分の身を守りましょう。
姿勢を低く!机の下に避難します!




は、はいれないんですけど…!


教訓:机の下は片付けましょう。

「痩せないと入れないぞー」
『アーアー聴こえない聴こえない』



──地震発生中──


しばらくして揺れが収まりました。
まずは事務職員で各所の被害状況などの確認に走ります。




事務長の指示のもと、各階の状況確認に走ります。
私は4階に向かいます!




4階では看護師さんが4階の被害状況を師長へ報告中でした!
人的被害としては、歩行器で歩行中だった患者さんが転び、軽く負傷した様子。



患者役のスタッフはすでに救助完了しておりました。

その他にも、病室の扉がゆがみ、開かなくなっているとのこと。
工具が必要な状況であるため、被害報告と一緒に工具を取りに一旦事務室へ!




慌てず急げ!

レントゲン室前でも車椅子の患者役のスタッフが救助されていました。
2階では手術中の患者さんがいる想定の訓練だったため、確認事項が多そうですね!


その間に事務室に設置された災害対策本部では、周辺の情報や各階の被害状況が集まっています!

 

ここで各階のスタッフから情報を受け取り、被害状況をまとめ、各階に人手が必要か、などを判断・指示をだします。
今回サポートとしていらしていた港南消防署の方から「被害状況などはもうちょっと大きく貼り出して、ここに来た人たちが一目で状況が判断できる環境にした方が良いですね」とご指摘を頂きました。
マップを端に寄せて、被害リストに書いていくのではなく直接ホワイトボードに書くようにすれば確認しやすいし、直ぐに書き換えが行えるのでいいかもしれませんね!
訓練ということで準備し過ぎてしまったようです。


私も4階の報告を終わらせ、工具を持って(いったと想定して)4階の扉を開放(したと想定して4階師長へ報告)します。
そして次の作業、MCA無線と衛星携帯電話の準備!





無線や衛星携帯電話の送受信訓練も、隔月に1回、引き続き行われております!
特に衛星携帯電話はアンテナを立てる方角などが決まっているため、繰り返しの訓練で素早くつなげられるようにしておかないといけませんね!


そしてその頃対策本部では──
外部・内部の情報を整理した結果、「災害時医療体制」への切り替えを判断し、全館放送にてその旨が伝えられていた────


説明しよう!災害時医療体制とは!
・・・先の災害時用のぼり旗掲出訓練のときに一緒に設置されていた資料をお読みになった方はご存知かもしれません。
横浜市では、災害時に各医療機関ごとに役割分担を行い、負傷者の治療にあたります。
横浜東邦病院では「中等症」患者の治療を行うようになっています。
詳しくは港南区が公開している資料を読んでみてください!(丸投げ)


災害時医療体制にて使用する駐車場には、すでに避難者とスタッフが。
ここに「トリアージポスト」を用意する準備を行っていました。


 



・・・トリアージって?

トリアージとは!
救急の現場などで使用される、一定の判断基準を元にして、患者を色分けし、治療優先度を分けるやり方である!
(赤が重症、黄色は中等症…などなど)
「ジェネ〇ルルージュの〇旋」の物語内でもやっているところが出てきましたね。


トリアージポストの設置が完了したところで、今回の訓練は終了。
最後に港南消防署の方から総評を頂き、訓練を終えました!







・・・と思ったら、何やら後ろに準備されているものが。




なんと今回は、「煙ハウス」なる、火災時の煙はどんな感じなの?ということが体験できるコーナーが設置されていました!
さぁ、早速体験してみましょう!




中に入ってみると…




うひゃああああ何も見えないいいいいい!!
かろうじて左下に建物の端っぽいところが見えるだけで、上の方は全然何も見えません!
写真の撮り方が下手とかそういうのじゃなく本当に何も見えない…!


消防署員の方曰く、本物はこんなものではなく、臭いし暑いし苦しいですよー!とのこと。
まず体を低くして口元をハンカチで覆う!そしてかがんで歩きますが手は下についてはダメ!
そして本当に何も見えないときは壁を探す!壁を伝って歩けばいずれ出口が見つかる!

・・・実際に起こらないことを祈りながら、心にとどめておこうと思いました。
本当に何も見えなくて不安になります・・・。



今回はちょうど先日の講習会でお話しさせて頂いたのぼり旗も絡んだ防災訓練だったので、個人的にはとてもためになりました!
消防の方に指摘された点や、スタッフ各員から挙がった懸念点などをまとめ、次回の訓練に活かしたいですね!

訓練中に御入院・御来院されていた患者様には大変ご迷惑をおかけ致しました。
そして御参加頂いた港南消防署の皆様、ご多用の中お付き合いいただきありがとうございました。
引き続き防災意識を持ち、日常も、そして訓練にも取り組んでいきたいと思います!





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