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 開院以来、1年365日診療を続けています(※整形・内科のみ) 

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業界用語って難しい

日記
皆様こんにちは。
横浜東邦病院 事務スタッフの坂本です。


普段何気なく使っている業界用語。
医療業界でもご多分に漏れずたくさんの用語があり、入職したての頃は
会話の内容が掴めない、なんてこともあったりなかったり・・・?


その中でも我々事務方が頻繁に目にする単語があります。
それは・・・





「御机下」
「御侍史」


・・・お・・・・・きか・・・?
お・・・じし?


意味を考える前にまず読めない!!
というわけで調べてみました。



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この単語は、それぞれ「ごきか(おんきか)」、「ごじし(おんじし)」と読み、
手紙の宛先に添える「脇付(わきづけ)」の一種です。


とはいえ脇付自体も今ではそんなに使われているところを見ませんよね。
(「御中」は良く使われていますが・・・)

その脇付もひとつひとつ意味が別れています。
例えば御中は、「会社内の方に手紙を出すけれども、名前がわからないので社内の方に送ります」といった意味があります。

もちろん前述の「御机下」、「御侍史」にもそれぞれ意味があり、


「御机下」・・・・「相手の机の下に差し出す」という意味で、「直接お渡しするのは恐れ多いので机の下にでも置いてください」
         といったような意味。 

「御侍史」・・・・「侍史」というのは、秘書みたいな人のことです。
         つまりこれも「直接お渡しするのは恐れ多いので、秘書の方にお渡しいたします」
         という意味が込められています。



先生宛に届くお手紙やFAXには、名前の横に必ずどちらかが書かれています。
軽く調べた内容を見た感じですと、昔はお医者さんとなると雲の上の存在として祀り上げられた風習が
そのまま残っているようです。


もちろん今でも先生方は尊敬の対象ではありますが、テレビやSNSなどで昔と比べてコミュニケーションの場が増えた現代社会では
医者-患者間は非常に身近になった印象がありますよね。
アンケート結果でも「違和感を覚える」と答えた医師が約半数ほどであったという記事を読みました。


私は「御机下」の文字を最初に見た時は「担当の~~先生以下、ご担当スタッフの皆様へ」みたいな意味合いなのかと思っていました。
こういった形骸化した専門用語も、流し見せずに意味を調べるとなかなか面白いです。
皆さんも、何気なく使っているその単語、ふと思い立ったときにでも語源を調べてみると、面白いことがわかるかも・・・?






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